
食卓を彩るうつわは、毎日の暮らしにやさしく寄り添ってくれる存在。
とくに日本の焼き物には、地域の風土や歴史、そして手仕事ならではの美しさが宿っています。
今日は、そんな焼き物のなかでも、身近に手に取りやすいものをいくつかご紹介したいと思います。
お気に入りのひとつが、あなたの食卓にも見つかりますように。
美濃焼 — “ふだんづかい”のうつわ代表
岐阜県・東濃地方でつくられる美濃焼(みのやき)は、日本でもっとも生産量の多い陶磁器。
400年以上の歴史がありながら、時代に合わせて自由にかたちを変え、今も暮らしに寄り添い続けています。
特徴は、その「幅の広さ」。土ものの温かみある質感から、磁器のなめらかな白さまで。
釉薬の表情も豊かで、どこか“今っぽさ”を感じさせるものが多く、和洋問わず食卓になじみます。
☞ 例えばこちら

やさしいグレージュカラーで、パスタにも和食にも合う万能さが嬉しい一枚。
有田焼 — 白磁のなめらかさと繊細な絵付け
佐賀県・有田町で生まれた有田焼(ありたやき)は、日本で初めて磁器が焼かれた土地から。
透けるような白磁と、藍色の染付が印象的な器です。
その美しさから江戸時代には海外にも輸出され、“IMARI(伊万里)”の名で親しまれました。
現代でもモダンなデザインが増え、カジュアルな食卓にも取り入れやすくなっています。
☞ たとえば
少しずつ柄の違う豆皿たちは、おつまみやお漬物をのせるだけで華やかな印象に。
信楽焼 — 土のぬくもりと、まるみのあるやさしさ
滋賀県・信楽町でつくられる信楽焼(しがらきやき)は、ぽってりとした素朴さが魅力の焼き物。
狸の置物で知られていますが、うつわもじんわりと温かみのある表情を見せてくれます。
火色(ひいろ)と呼ばれる赤みのある焼き上がり、粗めの土肌。
ひとつひとつのうつわに、土と炎が作り出す“ゆらぎ”が宿ります。
☞ たとえば

手にしっくりとおさまる大きめサイズ。朝のコーヒーにぴったりです。

器ではないですが、信楽焼の傘立てもおすすめ。存在感とオリジナリティのある玄関に。
毎日に、ひとつの“手しごと”を

日本の焼き物は、同じ名前のなかでも作り手や窯元によって表情が違うのが魅力。
ひとつひとつを見ていくと、ほんの少しずつ、土の色や釉薬のかかり方、手触りが違っていて。
それを“いいな”と思えるのが、手仕事のうつわのたのしさかもしれません。
電子レンジ・食洗機対応のものも増えていて、忙しい日々にも無理なく取り入れられます。
少しずつ集めていくうつわの時間、ぜひ楽しんでみてくださいね。
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